個人再生 自動車

個人再生による債務整理を行うと、原則的には自動車などの財産は引き上げられることになります。

そこで今回のブログ記事では、『個人再生で自動車引き上げを拒否するための3つの条件』というテーマで自動車の引き上げを阻止する方法についてお伝えしていきます。

キャラ(困惑)

せっかく自動車ローンを払い続けていたのに、個人再生で自動車を引き上げられてしまうともったいないです。

また、仕事の通勤にも使っていた場合には生活にも大きな支障が出てしまいます。

個人再生においては、借金総額の80%を減額することができるメリットがある一方で、住宅ローン特則による住居の保有は認められています。

その一方で、時価20万円以上と判断される財産は全て没収されてしまうというペナルティーが課せられます。

この際に、どうにか自動車の引き上げを防ぎたい、回避したいと考えられている方は非常に多いです。

そこで、今回のブログ記事では自動車の引き上げを阻止できる3つの条件をお伝えしていきます。

まずは、個人再生にともなう自動車の引き上げに関する原則についてお伝えしていきます。

個人再生に伴う自動車の引き上げに関する原則

原則として、既にローンが完済されている場合には自動車はそのまま保有することが可能です。

その一方で、自動車にローンが残っている場合には、債権者の希望があれば自動車は引き上げられてしまうことになります。

キャラ(真面目)

自動車の引き上げを回避できるかどうかの判断基準は、『誰が所有権を持っているか』ということに集約されます。

車検証などの自動車に関する書類を確認すれば、所有権が誰にあるか簡単に確認することができます。

しかしながら、自動車ローンを支払い続けている場合には、『所有権留保』というルールによってローン債権者である信販会社が所有しているものと法的にはみなされることになります。

『所有権留保』については、はなみずき司法書士事務所の公式ホームページでも以下のように解説されていました。

ローンで購入したもので所有権留保が付いたものについては,
自己破産においても個人再生においてもローン会社に引き揚げられることになります。

出典:自己破産・個人再生における自動車の取扱い | はなみずき司法書士事務所
引用元URL:http://www.8732ki.com/blog/archives/974

<所有権留保とは>

信販会社でローンを組んで購入された場合は「所有者」欄には当該信販会社(オリコやアプラス,トヨタファイナンス等)やディーラー等(ネッツトヨタ,ホンダカーズ等)の販売会社の名前が入っており,「使用者」欄には購入された方の名前が入っていることが多いと思います。

これが所有権留保というもので,簡単に言えば,自動車はローンを払い終わるまでは信販会社等の所有物であって,購入者は単に使わせてもらっているに過ぎないということになります。

つまり、個人再生を行う際に整理対象となるローンの債権者が自動車を所有していた場合には、債権者の希望によって自動車は原則 引き上げられることになってしまいます。

ただし、いくつかの条件下では、自動車を保有し続けることが可能となっています。コール司法書士事務所のブログ上でも、個人再生をするからといった自動車の保有を諦めてしまうのではなく、

自動車を保有できる条件にはさまざまなものがありますから、債務者当人の生活環境や借金状況によっても大きく変わってくるということが書かれています。

自動車は、手放さなくていい場合と、
手放す必要がある場合があります。

主に自動車ローンを利用しているか、
所有権留保(車の所有権をローン会社が保有すること)の
約定があるかどうかにかかってきます。

出典:個人再生で車を保有している場合 | コール司法書士事務所 ブログ
引用元URL:http://office-chor.jp/blog/shihoshoshi/866/

それでは続いて、実際に自動車の引き上げを阻止できる条件についてご紹介していきます。

自動車の引き上げを阻止することができるパターン・条件

所有権者が信販会社(ローン債権者)でない場合

キャラ(笑顔)

ローンを返済しながら自動車を所有していた場合はほとんどは所有権が信販会社にあると考えられますが、

もし、所有権者が自動車販売会社やディーラーであれば、基本的に自動車の引き上げを拒否すれば保有し続けることができます。

信販会社にとっては債権が大幅に減額されるのであれば、自動車をその代わりに引き上げるといったことが考えられます。

しかしその一方で、自動車販売会社やディーラーであれば、少なくとも債務整理以降も自動車ローンを支払い続けてもらえるのであれば、敢えて債務者から自動車を引き上げようとはしないと考えられます。

自分または親族がローン残債を一括返済できる場合

キャラ(笑顔)

債務者当人、もしくは親族が残っているローンを一括返済することが出来れば、個人再生をしたとしても自動車を保有することができる可能性があります。

個人再生による債務整理を行っている場合には、債務者当人が自動車ローンの残高を一括返済することは難しいと思われます。

しかし、どうしても自動車を保有したい場合には、家族や親戚からお金を出してもらってローンを完済してしまうことは可能です。

ただし、確実に自動車を保有することができるというわけではなく、自動車の引き上げを拒否し、保有したい旨が受け入れられた場合に限ります。

自動車が仕事上、必要不可欠である場合

キャラ(笑顔)

債務者当人にとって自動車が会社への通勤に必要不可欠であると判断された場合には、個人再生を受けたとしても、自動車の引き上げを回避することができる可能性があります。

公共交通機関が整っていない山間部などの田舎などで債務者が生活しており、生活や仕事をして社会生活を送っていくためには自動車が必要不可欠な場合があります。

こうした場合には、裁判所が債務者当人の状況を把握した上で自動車の保有の可否が判断されることになっています。

ただし、この条件が満たされていたとしても、自動車ローンの残高を一括返済する場合と同様に、自動車の引き上げを阻止できる可能性があるだけに留まります。

最後に

今回のブログ記事では、個人再生による債務整理をした場合の自動車保有の可否について情報をまとめてお伝えしていきました。
キャラ(真面目)

原則として、自動車ローンを完済、もしくは現金による一括で自動車を購入していた場合であれば、個人再生を行ったとしても自動車が引き上げられる心配をする必要はありません。

その一方で、自動車ローンを支払っている段階であれば、債権者である信販会社(ローンの債権者)の希望があれば自動車が引き上げられてしまうことになってしまいます。

ただし、自動車ローンがあったとしても、以下の3つの条件のいずれかが満たされている場合には 自動車を保有することできる可能性があります。

自動車を保持できる3つの条件
  • 所有権者が信販会社(ローンの債権者)でない場合
  • 自分または親族がローンを一括返済することができる場合
  • 自動車が仕事上、必要不可欠である場合

また、今回は自己破産による債務整理について解説していきましたが、個人再生によっても借金額を返済しきれない場合には自己破産を行うことになります。

キャラ(笑顔)

自己破産による債務整理について詳しく知りたい方はコチラのブログ記事を参考にして下さい。